2013 新社屋建設

Project Story
設立以来の悲願を達成

経営基盤が固まり、
待望の新社屋が誕生

雨漏りのする古びたプレハブ社屋。設立当時から語られ続けた「建て替える」という約束…
その悲願が実を結んだのは2014年(平成26年)。
会社の方向性、人材、事業内容が固まり、経営基盤が整った時、歴史を変える一大プロジェクトが動き出した。

プレハブ社屋での苦闘の日々

当社の歴史は、プレハブの2階建て社屋を舞台にスタートした。当時の社屋は元々現場で使われていたものを移築したもので、耐震化もされておらず、シロアリの被害に悩まされ続けていた。雨漏りは日常茶飯事。トイレさえ下水道に接続されていない状況。2階の床が抜けそうになり、下から鉄パイプで支える有様だった。 そこで2005年(平成17年)頃、大規模なリフォームを実施。カバー工法で当座をしのいだが、根本的な解決にはならなかった。社員たちは新社屋の建設を待ち続けた。

須山建設からの声、そして決断の時

転機が訪れたのは、リフォームから数年が経過した頃だった。親会社である須山建設から、当時の三代目社長に「そろそろ建て替えたらどうか」と声がかかったのである。社長はプレハブの危険性を認識してはいたが、すぐには決断しなかった。会社の方向性、人材の育成、事業基盤が整うまで待とうと考えたのである。
すべてが整い、計画が具体化したのは2011年(平成23年)頃のことだった。設計は須山建設の設計部と営業部が担当し、着工の半年前から週に一度打ち合わせを重ねた。

社屋
特装車車庫棟・倉庫棟

せっかく建てるなら、将来を見据えて

設計段階で、重要な決断が下された。当初は現在の半分の大きさだったが、須山建設をはじめとする周囲から「将来の伸びしろを考えて、もう少し建物を大きくしよう」という意見があり、規模を拡大することになったのである。 2014年(平成26年)3月、約1年の工期を経て新社屋が竣工した。「これまでは家族や子どもに会社を見せることも憚られましたが、これでようやく誇れる職場になり、感慨深かったです」と四代目社長は竣工当時を振り返る。新社屋は社員一人ひとりの誇りとなった。外構工事も自社で手掛け、思い入れはさらに深まった。

車庫棟・倉庫棟を建設し、社屋をさらに拡張

新社屋の完成後も、プロジェクトは終わらなかった。旧社屋の跡地活用について、再び須山建設から提案があり、車庫棟と倉庫の建設が始まったのである。 それまで車両は雨ざらしで、3年に一度は車体の塗装をやり直していた。「市民の前に出る特装車両は、いつも美しくありたい」という現場の声を反映し、2021年(令和3年)8月から計画がスタート。2023年(令和5年)3月には社員社有車駐車場の造成工事が完成した。そして2024年(令和6年)5月に車庫棟が竣工、2025年(令和7年)1月には倉庫が完成した。
新社屋にはBCP対策も組み込まれた。10トンクラスの給水塔、約30kWの太陽光発電、耐震性を重視した設計が施されている。災害時でも事業を継続できるよう、グループ全体の方針に基づき万全の体制が整えられ、非常食も備蓄された。現在、車庫棟には下水浚渫部門が事務所機能を構え、独立した部門として成長を続けている。「社屋も会社の成長を前提にゆとりを持たせてあるので、これからどんどん社員が増えて、会社の雰囲気も活気付くでしょう」という現五代目社長の言葉には、さらなる未来への意欲が滲む。30年越しの悲願は、新社屋の完成で終わらなかった。それは次の時代へ飛躍するための、新たなスタート地点だったのである。